「料理の哲人に学ぶ食農教育」
全国司厨士協会帯広支部の皆様のご協力を得て,毎年「料理の哲人に学ぶ食農教育」を進めています。一流シェフの方々に助言をいただき,子どもたちが収穫祭でつくる料理と,それに必要な野菜を決め,学校農園で栽培します。
様々な課題を解決しながら農作物の世話や観察を続け,秋の収穫を目指す主体的・対話的で深い学びとなるよう,支援や見守りを続けていきます。
治水の杜の授業
治水の杜づくりとは,洪水氾濫による被害の軽減,水防資材としての活用,流域在住児童への環境教育,緑のネットワークの形成を目的として,国土交通省北海道開発局帯広河川事務所の指導により行われます。
治水の杜の授業
本校でも治水の杜の授業を実施しています。7月と10月の2回にわたり,樹木の種の採取,ポットへ植える作業,発芽した苗の札内川河川敷における植樹など,自分たちの将来に役立つ体験的な環境教育を行うことができます。
よさいこいソーラン
全校児童でよさこいソーランに取り組んでいます。毎年,運動会で迫力のある踊りを披露しています。
一輪車検定の取組
体育館に一人1台ずつ一輪車があり,愛国小学校独自の検定を行っています。学習発表会で個人とグループで技を披露します。どの子も見事に乗れるようになり,驚きの連続です。
水泳記録会
夏は水泳で体力づくりを進めています。豊成小学校屋内水泳プールに出かけ,自己目標に向けて泳ぎの技能と体力を向上させています。
マラソン記録会
秋はマラソン記録会に向け,マラソンタイムを実施し,体力づくりを進めています。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」 (平成29年度 取組初年度の活動より)
「料理の哲人に学ぶ食農教育」14
2月22日(木)に,「料理の哲人に学ぶ食農教育」の第4回目を行いました。加藤和彦シェフ(ル・ボルドー),立川健シェフ(慶愛病院),羽山正彦シェフ(北海道ホテル),田邊秀行シェフ(十勝みのりや),漆舘正和シェフ(グランテラス帯広)を講師にお招きして,地場産食材を使ったスペシャルランチを調理していただきました。メニューは,「やぶたさん家の豚を使ったポークピカタ」「長芋のふわふわ焼き」「チキンとアボカドのサラダサンド」「かぼちゃとニンジンのスープ」「ナタデココ」です。みんな哲人の味の素晴らしさに感動しました。
2月22日(木) 今回のテーマは「テーブルマナー」です。ナイフとフォークの使い方,置き方,スープの飲み方など,あまり学ぶ機会のないマナーについてお話をいただき,子どもも大人も大変勉強になりました。食事をする相手の方に「皿や器の底を見せない」というマナーが基本にあることなども知ることができました。多くの子どもたちの感想に「勉強になりました。」と書かれていました。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」13
10月13日(金)に地域公開・特認校公開参観日を実施し,来校された方に「料理の哲人に学ぶ食農教育」の3回目をご覧いただきました。今回はいよいよ子どもたちが料理に挑戦。シェフの指導のもと,スープカレー,クラムチャウダー,ポテトサラダ,クレープを作りました。お昼は体育館を会場に来校者全員で試食会。どのテーブルからも「おいしい!!」という声が聞え,子どもたちの料理は大変好評でした。シェフからのお話で,料理には愛が必要だということも学びました。何事も相手意識が大切です。
農業のプロと料理のプロの見事なコラボレーションにより,子どもたちは愛国の食材の良さや,ふるさとの素晴らしさを実感していきます。それが食後に行った農園活動の発表の中に表れていました。将来ふるさと愛国の地域づくりに貢献したり,遠く離れて暮らすことになってもいつまでもふるさとの応援団でいたりする人の育成が,これからの教育の大きな目的と考えます。そして心の中にほこりとして刻まれたふるさとは,苦しい時に自分を支える心の大きな拠り所となります。「ふるさとを支え,ふるさとに支えられる」そんな互恵性の重要性を理解していくことが,これからの激変する社会を生き抜く力の育成につながると考えます。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」12
9月22日(金)に,子どもたちが春から大切に学校農園で育てたジャガイモを収穫しました。雨天や台風のために2度延期し,ようやくこの日を迎えました。今年は4種類のイモを植え,どのイモも大豊作でした。収穫の喜びがどの子の表情にも表れていて,一生懸命世話をしてきたことを思い起こしているようでした。当日お手伝いいただいた3名の畑の先生,本当にありがとうございました。
10月13日(金)には,このイモを使ってスープカレー,クラムチャウダー,ポテトサラダなどを作ります。イモが重要な役目を果たす料理を,シェフに教えていただきながら作ります。自分で育てた野菜の味をしっかりと味わい,食と農についての学びを深める時間をみんなで過ごします。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」11
8月24日(木),今日はいよいよ春から育ててきた作物の収穫です。今日収穫するのは人参とカボチャです。今年は天気にも恵まれ,農園活動も十分に行うことができています。その上,シェフとの調理が待っていますから,作物を育てるモチベーションが違います。子どもたちの様子を見て,目的意識の大切さを再認識します。収穫は自然と笑顔になる作業。努力してきた分だけ嬉しさも大きくなり,それが次の活動を後押しします。
8月24日(木) 【子どもたちの振り返りから】今日やった仕事は,にんじんの選別です。まびきがきちんとしていなかったため,小さかったり,われてしまったりしていました。来年にんじんをうえたらきちんとまびきしたいです。今年は昨年よりたくさんにんじんがとれたので,やっていて楽しかったし,とてもやりがいがありました。(5年生)
「料理の哲人に学ぶ食農教育」10
8月23日(水),子どもたちが楽しみにしている「料理の哲人に学ぶ食農教育」第2弾です。今回メニューは,とうもろこしのクリームスープ,新ジャガイモのピッツァ風,柔らか豚肉カツレツと大根のコンソメ煮,カボチャといろいろ野菜のヨーグルトサラダ,メロンゼリー,ライスです。「おいしいと笑顔になり,幸せな気持ちになる」が実証される時間です。
8月23日(水) 子どもたちの笑顔のために,5人のシェフとPTAの皆さんが,額に汗しながら尽力してくださいます。多くの方々に支えていただいていることを,そしてふるさとの素晴らしさを子どもたちと共に感じているところです。味覚と知的好奇心を刺激し,知性を育てる取組として,今後も展開していきます。次回はいよいよ子どもたちがシェフになる番です。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」9
8月18日(金),いよいよ2学期が始まりました。初日から子どもたちは農園に出て活動を行います。まずは夏休み中に大きくなった雑草を取り除く作業です。実は休み中,先生方が草と格闘していたのでした。
8月18日(金) それでも草の量は大変なもので,この時間のほとんどが草取り作業となりました。誰一人として弱音を吐かず雑草に立ち向かう姿は,2学期の始まりとして心強いものでした。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」8
7月19日(水),猛暑がいったん去って過ごしやすい気温の中,畑の草取りを行いました。子どもたちも活動しやすいようで,てきぱきと作業を進めていました。前の日に降った雨のおかげで草がいつもより抜きやすかったようです。
7月19日(水) 草取りの最中に大豆の花を見付けたり,カボチャの雌花の膨らみを発見したりして,子どもたちは知的好奇心を揺さぶられています。発見した時の表情はやはり嬉しそうです。その時の気持ちも含めて観察記録にまとめます。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」7
7月11日(火)の農園活動では,草取り,ニンジンの間引きなどを中心に行いました。猛暑の日差しを受け,農園の作物はぐんぐん成長しています。暑い中ですが,水分補給に気を付けながら,子どもたちは真剣に活動を進めています。
7月11日(火) 農園活動の中で忘れてはいけないことがあります。それは観察記録です。野菜づくりが学習の中心ではなく,その活動から得た情報や感じたことをアウトプットし,自分事の情報として理解することが最も大切なことです。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」6
6月28日(水),朝の農園活動が行われました。毎週月曜日と決めたのですが,雨のため農園に入れず,今朝に延期になったのでした。リーダーの校内放送による指示で,子どもたちがたくさん外に出てきました。この活動のために早く登校して来た児童が何人もいました。
6月28日(水),子どもたちの働く様子を見ると,やらされ感など微塵も感じられません。カボチャの雌花の子房が膨らんだことを喜んだり,ジャガイモの葉の成長は培土を頑張ったからだと振り返ったり,明らかに活動へのモチベーションの違いを感じます。シェフや畑の先生からいただいている支援が,子どもたちの背中を押してくれています。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」5
6月20日(火),シェフの皆さんが来校され,子どもたちに地場産食材のランチを作ってくださいました。料理と子どもたちへの愛情が深く感じられる皆さんの立ち振る舞いから,たくさんの学ぶことがありました。すごいスピードで繰り広げられるプロの技にお母さん方もビックリ。
6月20日(火) 子どもたちの表情は食べ始めるとすぐ「幸せな顔」になりました。「おいしい」という言葉を発する暇もなく,次々と食べる子どもたち。本物への反応は正直なものです。この味覚や感覚から,子どもたちもたくさんのことを自分のものにしていきます。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」4
6月16日(金)に,朝の農園活動についての打合せをもちました。月曜日の朝学習の時間をあて,各班の担当が草取りなどを行います。担当の順番を決めたり,仕事の内容を確認したりと,意欲的に話し合う姿が見られました。
6月19日(月) 早速金曜日に決めた係が動き始めました。校内放送でリーダーから外へ集合するよう指示がありました。すると玄関から子どもたちがあらわれ,畑や花壇に向かいます。担当や仕事は確認済みですから,リーダーの話を聞きながら,どんどん作業を進めていきます。観察も続けていきます。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」3
6月12日(月)に,ジャガイモの培土の方法を畑の先生に教えていただきました。最初は難しそうにしたり,ジャガイモの葉を刈ってしまったりしていた子どもたちも徐々に慣れ,最後は上手に土を盛り上げることができました。
培土の他に,大豆・人参・カボチャチームに分かれた子どもたちが,草取りに励みました。また,リーダーが写真係となって観察記録用に努めていました。いよいよ6/20には,シェフに作っていただいた地場産食材ランチを味わいます。その味覚がまた子どもたちの学習意欲に火を付けることでしょう。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」2
5月25日(木)に,種や苗の植え付けを行いました。「スープカレー」「ポテトサラダ」「クラムチャウダー」に必要なジャガイモ,人参,大豆,カボチャを育てることにしました。この日もPTA会長さん,副会長さんが畑の先生として,子どもたちの指導をしてくださいました。
子どもたちの様子から,意欲ややる気が感じられます。高学年のリーダーはもちろん,中学年や低学年の子どもたちも,畑の先生やリーダーに教えられながら自分の役割を果たそうと頑張りました。シェフの皆さんとおいしい料理を作るという目的意識が,自分を動かす原動力になっているようです。
「料理の哲人に学ぶ食農教育」1
4月26日(水)に,加藤和彦支部長,立川健副支部長にご来校いただき,今回の学習の柱となる「作りたい料理」と「育てる野菜」の決定について助言や指導をいただきました。その結果10月に作る料理は「スープカレー」「ポテトサラダ」「クラムチャウダー」「クレープ」の4品に決定。子どもたちは,「おいしく食べたり,食べてもらったりする」ために「おいしく育てる」という楽しく難しい学習に挑戦していきます。
今年度から取り組んでいる「料理の哲人に学ぶ食農教育」の中の農園活動を,5月23日に始めました。シェフの方と相談して決めた,収穫祭で作る料理の食材を育てるために全校で畑の整備をしました。この日は細野PTA会長さんが「畑の先生」として,畝の切り方や肥料のまき方などについて,わかりやすく教えてくださいました。子どもたちは縦割り班に分かれ,高学年のリーダーを中心に,それぞれの役割を果たしていました。